展示会への出店の条件まとまる

それはもうゴールが見えない様な感じの作業でした。



 HKのオーナーさんが昨年の出展時に"何かの書類にサイン"
今年の四月、オーナーからHKスタッフに『今年の展示会は出ないよ』と通知。しかしその昨年の段階でサインした"何かの書類"は『来年も出展しますので優先的に宜しく』の仮契約書。
更には今年の1月には正式な契約書にもサインしてた…

 昨年実績で800万円近く掛かっていたと言うが、キャンセルでショバ代300万円。あれこれ清算しなきゃならない状況で"またドブに捨てるのかい…"で、ほとほと疲れたのが今年の6月。
 これはなんとかしないと、と主催者に連絡を取り、交渉を重ねる事二ヶ月。そりゃ『はい、キャンセル料300万ね!』で一丁上がりは誰でもできる。それを"誰にも真似できない様に纏める"のが今回の自分自身に課せた課題。
 交渉しながらあれこれ考えた結果、まず出展契約そのものを買い取ると言う、ある意味"暴挙"に出た。これには関係者一同、唖然だった。さすがのオーナーも『いや、それは幾ら何でも申し訳ない』と算段を始めた。

 ここで次のアイデアはオーナーサイド、つまり日本側に罰則的な意味も含めて50%の資金提供を求めた。
これはすぐにOK。

 次に残りの50%を埋める共同出展者を探した。つまり展示会は基本Go!と言う事。しかし制作物も考えると50%と言えどそう小さくは無い。
 
 共同出展者はなんとか見えて来たが、さすがに50%は厳しいかも?と思えた先週、思い切って主催者に打診した。

「スペースを半分にできませんか?」

 主催者からはすぐに返事が来て調整を約束してくれた。こちらには計算があり、一番端っこの二区画は半分にしづらいと言う読みがあった。また本音を言うと半分のスペースの中に共同出展は少々窮屈になる。本音は小さくする事は望んでいなかった。
 自分の期待していた回答は"同じスペースの25%引き"だった。
ところが主催者は妙案を出して来た。一区画4.5m×5m×二区画、"9m×5m"をなんと"9m×3m"で場所は会場の外の通路、価格は半額以下と言う提案だった。
 これは予想を上回る回答だ。もとより一般来場者は無く、招待客のみの展示会である。ある意味、場所の良し悪しは一切関係ない。また共同出展なので奥行きよりも横幅は確保したかった。
またこれで300万円払わなければならない状態だったオーナー側は1/4の支払いで一件落着した。

 さて次の問題はこのイベントがマカオGPと被っている事。
ただでさえ人手不足のこの時期、どうやって対処するか?と考えていたが、このところイベント関係の仕事が多く、香港にも知り合いの制作会社があり、良い条件でスタッフも含めて引き受けて貰える事になった。またマカオからの出展に切り替えた為、出展費用の半分はマカオ政府が負担してくれる。
 これで完全にプラマイゼロに持っていけた。まぁ、話してみるもんだと思った。と言うより、話さないと始まらないね。

 何とかこれでオーナー達が事実上の撤退をするに必要な費用はトータルで250万円以下になり、それも支払いは分割でOKな状態。4ヶ月位で分割で払ってもらえればOKと言う状態になる。オフィスの家賃も今月からうちが払うが値下げに成功したので保証金の差額の返金があり、それらを活用すればもっと圧縮できる。

 今回は人の会社を片付けながら、本当に良い勉強になった。右から来たものをただ左に投げてコンサルだ、と言うのもありだけど、
このケースならどうする?
このケースならどうやる?
もし自分がクライアントだったら?
と、様々な考え方ができた。
そう言う意味で、今回、この様な事を委託してくれた事に本当に感謝している。また引き継いだスタッフがとても良い素養がある人材だった事が何よりの収穫だった。

感謝!


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